泉山陶石採石場

泉山陶石について

 日本磁器発祥の地有田の歴史は、17世紀初頭、朝鮮人陶工李参平が、ここ泉山で陶石(磁器の原料)を発見し
た事から始まります。
 それまでは陶器が主流だったわが国の陶磁器生産に大変革がもたらされ、有田周辺には多くの磁器窯が築かれました。
 江戸時代、良質の泉山陶石は皿山代官所によって厳しく管理・統制されており、そのため利用できる範囲も限られ、最も上質なものは御道具山(鍋島藩窯)が使用し、それ以外の陶石を内山、外山などの窯焼きが購入する場合は等級の区別がありました。
 「四百年かけてひとつの山を焼き物に変えた」と言われる泉山磁石場は、日本磁器生産に関わる遺跡として、天狗谷窯跡、山辺田窯跡などの五窯跡と共に昭和55年、国の史跡に指定されています。